交通誘導警備員をやってみて分かった本音:良かったこと・大変だったこと全公開【実体験に基づく完全ガイド】

警備員

「交通誘導警備員って、ずっと立っているだけで楽そう?」 「それとも、雨の日も風の日も外にいて過酷な仕事?」

新しい仕事を始めようとする際、特に「交通誘導警備員」という職種に対して、このような疑問を抱く方は少なくありません。街中でよく見かける仕事ですが、その内情は意外と知られていないものです。

この記事では、実際に交通誘導警備員の仕事を経験した私が、働いてみて「本当に良かったこと」と「想像以上に大変だったこと」を、網羅的に解説します。これから警備員を目指す方や、副業として検討している方にとって、後悔しないためのバイブルとなる内容をお届けします。

1. 交通誘導警備員とは?仕事内容の基本

交通誘導警備員は、警備業法で定められた「2号警備(交通誘導・雑踏警備)」に分類されます。主な仕事は、工事現場や駐車場などで、車両や歩行者の通行を安全に誘導することです。

主な勤務場所

  • 道路工事現場: 片側交互通行の誘導。
  • 建設・建築現場: 大型車両の出入り誘導。
  • 商業施設の駐車場: 入出庫の整理と歩行者の安全確保。
  • イベント会場: 周辺道路の混雑緩和。

一見、旗を振っているだけの単純作業に見えますが、実は「人命」と「現場の円滑な進行」を守る重要な役割を担っています。

2. 【本音】交通誘導警備員をやってみて「良かったこと」5選

実際に働いてみて感じた、この仕事ならではの魅力をご紹介します。

① 自分のペースで働ける「シフトの自由度」

警備業界は慢性的な人手不足ということもあり、シフトの融通が利きやすいのが最大の特徴です。「週1日からOK」「土日祝休み」「夜勤のみ」など、自分のライフスタイルに合わせて働けます。

  • 学生: テスト期間は休み、長期休暇はガッツリ稼ぐ。
  • 主婦・主夫: 子供が学校に行っている間だけ働く。
  • 副業: 本業が休みの週末だけ現場に入る。 このように、ワークライフバランスを重視したい人には最適な環境です。

② 人間関係のストレスが比較的少ない

一般的なオフィスワークや接客業と異なり、警備員は「現場に直行・直帰」することが多く、長時間同じ空間で上司や同僚と顔を合わせる必要がありません。 現場では指示系統がハッキリしており、自分の持ち場を守ることに集中するため、無駄な社内政治や人間関係のトラブルに巻き込まれることが非常に少ないです。「一人で黙々と作業したい」という方には大きなメリットでしょう。

③ 「ありがとう」の言葉がダイレクトに届く

意外かもしれませんが、歩行者の方や近隣住民の方から「お疲れ様です」「助かります」と声をかけられる機会が多い仕事です。 特に、安全に道を譲った際のドライバーからの会釈や、子供連れの方を安全に渡らせた後の感謝の言葉は、単調になりがちな業務の中で大きなやりがいとなります。社会の安全を守っているという実感を得やすい瞬間です。

④ 未経験でも即戦力になれる(ハードルが低い)

警備員の仕事には、特別な学歴や職歴は必要ありません。入社後には必ず「新任教育」という法定研修(20時間以上)があるため、法律の知識から旗の振り方までゼロから学べます。 「何か新しいことを始めたいけれど、スキルに自信がない」という方にとって、門戸が非常に広く開かれている職業です。

⑤ 早く終わっても給料が保証される「日給保証」

多くの警備会社では「日給保証制度」を採用しています。例えば、工事が予定より早く(例えば3時間で)終わったとしても、1日分(8時間分)の日給が支払われる仕組みです。 運が良いと、お昼過ぎには仕事が終わり、そのまま自由時間を満喫しながら満額稼げるという、他業種では考えられないラッキーな日もあります。

3. 【覚悟】交通誘導警備員をやってみて「大変だったこと」5選

光があれば影もあります。実際にやってみて「ここは厳しい」と感じたポイントを隠さずお伝えします。

① 天候・気温との戦い(過酷な環境)

これが最大のネックです。夏はアスファルトの照り返しによる猛暑、冬は芯まで冷える極寒の中で立ち続けなければなりません。

  • 夏: 熱中症対策(空調服や水分補給)が必須。
  • 冬: 防寒着、カイロ、ヒートテックを重ね着しても寒い。
  • 雨: 合羽を着て作業しますが、視界が悪くなり、靴の中まで濡れることもあります。 体調管理能力が強く求められる仕事です。

② 想像を絶する「足腰への負担」

「立っているだけ」というのは、実は「動いている」よりも疲れることがあります。同じ姿勢で数時間立ち続けることは、足のむくみ、腰痛、膝の痛みの原因になります。 また、交通誘導中は常に神経を張り巡らせているため、肉体的な疲労だけでなく、精神的な疲労も蓄積されます。適度なストレッチや、良い安全靴(インソール)を選ぶなどの工夫が必要です。

③ 理不尽なクレームや「マナーの悪いドライバー」

残念ながら、工事による渋滞や通行止めに対して、心ない言葉を浴びせてくるドライバーや通行人も一定数存在します。 「急いでいるんだよ!」「なんで通れないんだ!」といった理不尽な怒号を浴びせられても、感情的にならずに冷静に対処しなければなりません。高い忍耐力とコミュニケーション能力が試される場面です。

④ 給与が「天候」や「現場の有無」に左右される

シフトの自由度が高い反面、固定給(月給制)でない場合は、雨で現場が中止になったり、閑散期(4月〜6月頃)に現場が少なくなったりすると、収入がダイレクトに減ってしまいます。 「今月は稼ぎたいのに、現場が回ってこない」というリスクがあることは理解しておくべきでしょう。

⑤ 「孤独」と「退屈」への耐性が必要

交通量の少ない現場や、夜間の閑静な場所での警備は、とにかく「暇」です。しかし、警備員である以上、スマホを見ることも座り込むことも許されません。 「何も起きていない状態」を維持するために、何時間も集中力を切らさずに立ち続けることは、想像以上に精神を削る作業です。自分の中で思考を巡らせたり、周囲の観察を楽しんだりできる「孤独に強い心」が求められます。

4. 交通誘導警備員の給与・年収事情

気になるお金の話です。地域や会社によって差はありますが、一般的な相場を見てみましょう。

  • 日給: 8,000円 〜 12,000円
  • 夜勤日給: 10,000円 〜 15,000円(深夜手当含む)
  • 月収目安: 20万円 〜 30万円(フルタイムの場合)

年収にすると、250万円から400万円程度が一般的です。「警備員指導教育責任者」や「交通誘導警備業務検定1級・2級」などの資格を取得することで、資格手当がつき、さらに収入を上げることが可能です。また、大手の警備会社であれば賞与が出るケースもあります。

5. 向いている人・向いていない人の特徴

これまでの内容を踏まえ、適性をチェックしてみましょう。

向いている人

  • 自己管理ができる人: 遅刻厳禁。体調管理をしっかりできる。
  • 忍耐強い人: 天候やクレームに対しても動じない。
  • 責任感が強い人: 「自分が安全を守っている」という自覚を持てる。
  • プライベートを優先したい人: シフトの融通を重視する。

向いていない人

  • じっとしているのが苦手な人: 動き回る仕事がしたい人には苦痛。
  • 感情の起伏が激しい人: ドライバーとのトラブルを起こしやすい。
  • 極端に体力が低い人: 夏場の屋外作業に耐えられない。

6. 未経験から始めるためのステップと資格

もし「やってみようかな」と思ったら、以下の流れで進めるのがスムーズです。

  1. 求人サイトで「交通誘導 2号警備」を探す: 自宅近くの現場が多い会社を選ぶのがコツです。
  2. 面接・採用: 清潔感のある格好で臨みましょう。
  3. 新任教育(3日間程度): 警備の基本を学びます(給料が出ます)。
  4. 現場デビュー: 最初はベテランの方と一緒に組むので安心です。

ステップアップのための資格

  • 交通誘導警備業務検定2級: 現場によってはこの資格者の配置が義務付けられているため、重宝されます。
  • 交通誘導警備業務検定1級: 現場のリーダー的存在になれます。

7. まとめ:交通誘導警備員は「自分次第」で最高の職種になる

交通誘導警備員の仕事は、決して「誰でもできる楽な仕事」ではありません。過酷な環境や理不尽な対応に耐える強さが必要です。

しかし、同時に**「驚くほどの自由」と「安定した需要」がある仕事**でもあります。 人間関係に疲れ、自分の時間を大切にしながら働きたい人にとっては、これほど合理的な職種は他にないかもしれません。

「まずは週2日から試してみる」 「夏休みだけ集中して稼ぐ」

そんな気軽な一歩から始められるのが、交通誘導警備員の最大の魅力です。この記事が、あなたの新しいキャリアの第一歩を後押しするものになれば幸いです。

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